- 行動ファイナンスとは?
- 人間が元来持っている本能に抗うことが常勝トレーダーへの第一歩
- 学術的裏付けによる節約術!?
「どうしてもお金を使ってしまう」「貯金ができない」「思わず買ってしまった」といった経験がある方は、今回の記事を読んでみる価値はあると思います。
人はお金が絡むと非合理的な行動をとってしまう、ということを説明した学問を行動ファイナンスといいます。
行動ファイナンスという言葉を聞いたことが無い人も多いかもしれませんが、この行動ファイナンスはFXだけでなく、日常生活でも非常に使える知識となっています。
行動ファイナンスとは?
行動ファイナンスは、行動経済学とも呼ばれ、最近でもノーベル経済学賞を受賞した非常に先進的な学問となっています。
そもそも経済学では、人は経済合理的に行動するとされてきました。
しかし、最近では人は金銭が絡むと合理的に行動できないのではないか、と言われるようになってきました。
典型的な例が「バブル」です。
後から考えてみると、どう考えても合理的でないことでも、渦中にいる人は平気で行ってしまうという性質があるのです。
相対思考の罠
スーパーで買い物するときは、1円でも安いものを買おうとする人は多いと思います。
いつも1本50円のお茶が1本100円になっていたら、買う人は殆どいなくなってしまいます。
しかし、高額なものの場合はどうでしょうか。
例えば、1,000万円の車を買うときは、なんだかんだオプションなどで1,100万円になったとしても、そこまで抵抗がなくなってしまうのです。
つまり、50円の値上がりは支払いを渋るが、10万の値上がりは抵抗が薄まる、といった心理作用が人間には存在するのです。
この心理作用を、相対思考といいます。
「どうせなら旅行のときぐらい」「きっと高いほうがいいんだろう」と、高いもののほうがいいはず、といった根拠のない根拠で支払いをしてしまします。
このような行動はその人がおかしいのではなく、人間なら誰しもそのような判断、行動をとってしまうものなのです。
ビジネスや投資では、これらを使えば非常に効果的に売上や利益を出すことが可能だと言われています。
購入などの経済活動では、感覚で決断するのではなく、考えて決断した方が得をすると言えるでしょう。
人は感情で決断し、論理で納得する。と言われるのは、この行動ファイナンスで説明できます。
感覚ではなく、合理性に従う
先程、スーパーの買物の例を出しましたが、そういった日常的な買い物では1円でも節約しようと頑張るのに、支払いが高額になるとオプションや割増料金に感覚がにぶってしまう、というお話をしました。
さらにわかりやすくるために、具体例で考えてみましょう。外食に行くと、飲み物を頼みます。
しかし、ソフトドリンクでも一杯350円という値段が普通に付いています。
冷静に考えてみると、スーパーにコップ一杯の飲み物が350円で売られていても買いません。
しかし、人は状況によって、モノに感じる価値が変わってしまうのです。
もちろん、外食のときは、飲み物を飲むという体験を買っているのであって、スーパーで買う飲料とは比べることはできません。それは一般的な所得の人たちが納得するための考え方といえます。
経済的に豊かになりたいのであれば、お金を使う(消費する)ことを正当化していては、経済的自由を手に入れることができないのは明白です。
なぜなら、資本主義では普通の人は普通以下にしかなれないような仕組みとなっているからです。
物の値段はそういう価格設定になっており、現に預貯金はなかなか貯まらないのです。
トレーダーは本能に抗うべし
人は経済的活動で非合理的に振る舞ってしまう、ということを説明しているのが行動ファイナンスです。
FXで勝てない、投資で損をする、預貯金が貯まらない、といった理由は人間心理にあります。
そのため、FXで勝てるようなったり、投資で利益を上げたり、預貯金を貯めるには、人間が元来持っている本能に抗う必要があるということになります。
非常に難しいことになりますが、ほとんどの人がFXで勝てない理由はここにあるのです。
つまり、ここを克服すれば勝ち組トレーダーに一歩近づくことになります。
お金持ちに変わっている人が多かったり、こだわりが強かったりするのは、一般的に変わって見えても、それが経済的観点からすると正しいのかもしれませんね。
ただわけも分からず贅沢を我慢するのではなく、こういった学術的裏付けによって説明されると納得して努力していけると思います。
FXは常にお金を扱うわけですから、金銭感覚、金融知識を身につけるのに最適だと言えます。
今後もあなたにとって、有益な情報を提供していきます!