いくら入金したらいいの?
FX取引は必ず儲かるとは限りません。
始めは失っても痛くない金額を入金しましょう。
考え方の例をいくつかあげてみます。
貯金をベースに考える場合
・累計貯金額の10~20%
・毎月の貯金額×3ヶ月分
「今月は貯金ではなく投資に回そう!」と思える金額を入金しましょう。
趣味費や交際費をベースに考える場合
・3~10万円
1〜2ヶ月間の趣味や飲み会を我慢する、など生活に支障のない範囲で節約できる金額を入金がおすすめです。
取り戻せそうな金額ベースで考える場合
・5万円
来月の仕事と節約でリカバリーできる金額を入金しましょう。
ロット数はどれくらいがベストなの?
まずは1ロットからをおすすめします。
取引レート:150円
取引数量:1万通貨(1ロット)
2週間取引して下がる最大の金額(損失幅):5円
この条件で取引した場合、初期資金がいくら必要なのか考えてみましょう。
150円×1万通貨=150万円。
必要証拠金は取引可能な最大レバレッジに基づいて算出されるので、
1万通貨×150円÷レバレッジ25倍=6万円
証拠金維持率100%の場合、取引を継続するために必要な残高は6万円。
つまり、口座残高が6万円以下になるとロスカット(強制損切り)。
1ロット(1万通貨)保持で5円下がるとすると最大の下げ幅は5万円。
1万通貨×5円=5万円
5万円下がった状態で必要証拠金6万円を維持するためには
5万円+6万円=11万円
つまり、上記の場合、ロスカットにあわないためには初期資金11万円が必要となります。
入金額やロット数の基本的な考え方はもうわかりましたね。
でも、「いざ利益が上がった!」と思って利益確定しても1回の利益が100円だった。
なんてことが起きても悲しいですよね。
次は、目標とする利益を健全に出すためにはどれくらいの入金額とロットが必要なのか、についてみていきましょう。
目標利益を達成するにはいくら必要なの?
日給1万円の人が1日で1万円の儲けを目標とする場合を考えてみます。
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
取引数量:1,000通貨
上記の場合、1日1万円儲けようとすると、円が10円上がる必要があります。
10万円÷1,000通貨=10円
しかし、1日の平均値動きは1円未満なので、10円UPは余程のことがない限りあり得ません。
そのため、日給が目標であれば、1万通貨単位の取引が現実的です。
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
取引数量:1万通貨
これなら1日1円上がれば1万円儲けることができますね。
1万円÷1万通貨=1円
また、上記の場合、1万通貨買うのに必要な金額は150万円、
実際に必要な証拠金は6万円です。
6万円が最低資金となるのでロスカットを回避することを考慮しても10万程度あると安心です。
どのくらい負けてもロスカットされないの?
取引レート:150円
取引数量:1万通貨
入金額:10万円
損切りライン:0.5円
証拠金維持率:100%
上記の場合、理論上7連敗まで可能です。
必要証拠金は6万円のため、口座残高が6万円を下回ると取引ができなくなります。
仮に7連敗したとすると
0.5円×7回×1万通貨=3.5万円
口座残高
10万円‐3.5万円=6.5万円
そのため、ロスカットにあうことはありません。
しかし、負けが8回目になると
0.5円×8回×1万通貨=4.0万円
口座残高
10万円‐4.0万円=6.0万円
そのため、ロスカットの対象となります。
一般的に損失率(一回取引の残高損失)は5~10%を目安とされているため、
健全な1回の損失額は、5,000~10,000円、
ドル円レートに換算すると0.5〜1.0円マイナス。
そのため、このラインで損切りを設定するのが無難です。
ただし、連敗して負けると口座残高がどんどん減っていくので、同じ0.5円損切り設定でも損失率は徐々にあがっていきます。
例えば、口座残高10万円で5,000円の損失を出した場合、損失率は5%です。
5,000円÷10万円=5%
しかし、残高が8万円まで減っていた場合は、同じ5,000円の損失でも損失率は6.25%となります。
5,000円÷8万円=6.25%
利確ラインについてもみていきましょう。
リスクリワードレシオ1〜1.5を目標としたときの健全な利益額はこのようになります。
損切りラインが5,000円の場合
利確ラインも5,000円でRRR1.0
レートに換算すると0.5円プラス
損切りラインが1万円の場合
利確ラインも1万円でRRR1.0
レートに換算すると1.0円プラス
◇リスクリワードレシオ(RRR)1.5目標のとき
損切りラインが5,000円の場合
利確ラインは7,500円でRRR1.5
レートに換算すると0.75円プラス
損切りラインが1万円の場合
利確ラインは1.5万円でRRR1.5
レートに換算すると1.5円プラス
初期資金10万円も入金できないよ!という場合は、ロットを半分にして5万円入金することも可能です。
その場合の目標は下記のように設定すると良いでしょう。
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
取引数量:5,000通貨
入金額:5万円
損切りライン:0.5円~1.0円(2,500円~5,000円)
利確ライン: リ
スクリワードレシオ1.0目標なら0.5~1.0円(2,500円~5,000円)
リスクリワードレシオ1.5目標なら0.75〜1.5円(3,750円~7,500円)
レバレッジ25倍での取引は怖い!という場合は実効レバレッジを下げて取引することもできます。
実効レバレッジとは口座残高に対して、取引金額が何倍に達しているのかを示した数値で、次のようにします。
実効レバレッジ=取引量÷口座残高
10万円入金し、実効レバレッジを下げて取引した場合のシュミレーションをいくつか見てみましょう。
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
入金額:10万円
実効レバレッジ1倍なので取引できる数量は
10万円×レバレッジ1倍÷150円=666通貨
ロスカットラインは
666通貨×150円÷取引可能な最大レバレッジ25倍=3,996円
口座残高3,996円を切ったらロスカットなので
損できる金額:96,004円
このとき、最大で耐えられる下げ幅レートは
96,004円÷666通貨=144.15円
ドル円レートに換算すると
取引レート150円ー144.15円=5.85円
ここまでドル円レートが下がるとは考えにくいので、ロスカットに合う心配はなさそうです。
しかし、余裕がありすぎて資金効率が悪い状態でもあります。
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
入金額:10万円
取引数量:1,333通貨
口座残高7,998円を切ったらロスカットなので
損できる金額:92,002円
このとき、最大で耐えられる下げ幅レートは
92,002円÷1,333通貨=69円
ドル円レートに換算すると
取引レート150円ー69円=81円
これならかなり安全そうですね!
通貨ペア:米ドル/円
取引レート:150円
入金額:10万円
取引数量:3,333通貨
口座残高19,998円を切ったらロスカットなので
損できる金額:80,002円
このとき、最大で耐えられる下げ幅レートは
80,002円÷3,333通貨=126円
ドル円レートに換算すると
取引レート150円ー24円=126円
これでも安全そうですが、1年以上の取引期間想定だと、少し不安なレートになってきました。
このようにレバレッジを調整することでロスカットにあう可能性を下げて取引することも可能です。
ぜひ自分の状況に合った適切な入金金額を考えてみてください。