チャートパターンはFXテクニカル分析の中でFX初心者がまず習得しておきたい基礎的なテクニックです。

チャートパターンとは、FXチャート画面の上部に引いたレジスタンスラインとFXチャート画面の下部に引いたサポートラインの間に現れるチャートのパターンのこと指します。

このようなチャートパターンが出現してからのトレンドが高い確率で予想通りの結果になることが期待できます。

では実際にチャートパターンを見てみましよう。
下記チャート画像はローソク足で形成されたチャートパターンです。

薄緑色のラインを引いてあるのでチャートパターンがわかりやすく見えます。
ローソク足の解説についてここでは割愛させていただきます。

・まずは、このチャートパターンから覚えよう。

今回は代表的な２種類チャートパターンについて解説いたします。

１．反転パターン

トレンドが反転するときに現れるパターンで天井圏、底値圏で発生しやすいチャートパターン。
反転パターンでは、トレンドの方向がそれまでと反対方向に向かうことからエントリーや利益確定のポイントによく使われます。

２．保ち合いパターン

レンジ相場が続くときに現れるパターンになります。

これは保ち合いのレンジ相場からトレンド相場への転換ポイントが発生することがよく見られます。このタイミングを大勢のトレーダーが注視しています。

それとレンジ相場でトレンド中に急にトレンド方向の向きが変わる局面があります。

これはどういうことかと言いますと、上昇トレンド中に突然、下落する局面、下降トレンド中に突然、上昇する局面が発生するトレンドパターンのことを指します。

これらのトレンド中に現れるチャートパターンのことを保ち合いパターンといいます。

今回はFX初心者はもちろんその他大勢のトレーダーがよく活用している反転パターンの中でも比較的成功率の高い

• ・ダブルトップ
• ・ダブルボトム
• ・ヘッドアンドショルダー
• ・リバースヘッドアンドショルダー

保ち合いパターンについては

• ・アセンディングトライアングル
• ・ディセンディングトライアングル

について解説いたしたいと思います。
チャートパターンはとても種類が多いのでFX初心者はこれから説明する代表的なチャートパターンから習得し実践してみてください。

反転チャートパターン

ダブルトップ・ダブルボトム
よく出現する。FX初心者でも一番わかり易いチャートパターン。

ヘッドアンドショルダー・リバースヘッドアンドショルダー
ダブルトップ・ダブルボトムより信頼性、注目度が高い。エントリーが比較的かんたん。

ダブルトップ・ダブルボトム

価格の天井圏などの上部に出現するのがダブルトップ、価格の大底圏などの下部にダブルボトムがよく形成されます。

ダブルトップはローマ字のM、ダブルボトムはWの形に似てます。
出現率も高く、見つけやすいので多数のトレーダーがこのパターンを認識してます。

・ダブルトップ

比較的よく出現するチャートパターンになります。
上昇トレンドから下降トレンドへ反転する代表的なパターンの一つです。

最初につけた高値をもう一度チャレンジして、そこで再度売買されて形成されるチャートパターンです。

ダブルトップはとても単純でわかりやすいチャートパターンです。

天井圏でダブルトップが出て、ネックラインをブレイクすればそのまま下降トレンドになる可能性が高い！

というのが一般的な考え方です。

ネックラインとはMの真ん中の部分です。上記チャート画像にネックラインを引いてあります。

・ダブルボトム

これもチャートパターンの中でよく現れます。

下降トレンドから上昇トレンドへ反転する代表的なパターンの一つです。

ダブルトップとは逆にダブルボトムは大底圏で出て、ネックラインを上に突破すればば上昇していく傾向があります。

ネックラインとはWの真ん中の部分です。
では、上記２つのダブルトップ、ダブルボトムのチャート画面を参照してください。

ダブルトップ、ダブルボトムでトレードする場合、それぞれのチャートにおいて高値にトップライン、安値にボトムラインを引いてあります。

ローソク足がもう一度ダブルトップのトップライン、ダブルボトムのボトムラインまで到達したらダブルトップでショート、ダブルボトムではロングでエントリーします。

思惑通りにいかずそのラインを反対方向に超えたら自分で決めたルールで損切りというパターンはよくあるトレード方法ではないでしょうか。

利益確定ポイントはネックラインまで、損切りポイントはそのネックライン半分の価格で損切りするというパターンでFX初心者は先ず試してみてみましょう。

・ヘッドアンドショルダー・リバースヘッドアンドショルダー

ヘッドアンドショルダー・リバースヘッドアンドショルダーはトレンドの転換ポイントでよく出現します。

ヘッドアンドショルダーは天井圏、リバースヘッドアンドショルダーは大底圏でよく見られます。

・ヘッドアンドショルダー

代表的なチャートパターンの一つで三尊とも言われ、最も信頼性の高いチャートパターンです。

ヘッドアンドショルダーはチャートパターンの中でも、最もトレードしやすく、その予想が当たる確率が高いと言われています。

チャートの形が真ん中から突き出たヘッド、左右にショルダーがあるように見えることから、ヘッドアンドショルダーという名で呼ばれています。

ヘッドアンドショルダーは真ん中のヘッドが左右のショルダーよりも高い位置にあるのが特徴です。

ヘッドアンドショルダーを見つけたらどのタイミングでエントリーすればいいのでしょうか、エントリーポイントはわかり易いです。

まず、下記のヘッドアンドショルダーチャートパターン画像のように
ネックラインを引いてください。

手法１：右側ショルダーのネックラインを割って明確に切り込んだらショートエントリーする。
利確ポイントは左側ショルダー左側の直近安値、損切りポイントはその利確予定額の半分で損切り。

手法２：右側ショルダーのネックラインを割ったあとそれからネックラインまで戻ってきたらショートエントリーする。
利確ポイントは左側ショルダー左側の直近安値、損切りポイントはその利確予定額の半分で損切り。

・リバースヘッドアンドショルダー

これも、代表的なチャートパターンの一つで逆三尊とも言われ、ヘッドアンドショルダーと並んで最も信頼性の高いチャートパターンの一つです。

リバースヘッドアンドショルダーはチャートパターンの中でも、ヘッドアンドショルダーと同様に最もトレードしやすく、その予想が当たる確率が高いチャートパターンです。

リバースヘッドアンドショルダーの形はヘッドアンドショルダーをひっくり返して逆さまにした形になります。

リバースヘッドアンドショルダーもヘッドアンドショルダーと同じくエントリーポイントはわかりやすいチャートパターンです。

トレード方法はヘッドアンドショルダーはショートでのエントリーでしたが、リバースヘッドアンドショルダーはロングでエントリーしてのトレードになります。

つまりヘッドアンドショルダーは売り、リバースヘッドアンドショルダは買いでエントリーします。

保ち合いパターン

アセンディングトライアングル：レンジ相場から上昇トレンド相場への転換ポイントが発生する。

ディセンディングトライアングル：レンジ相場から下降トレンド相場への転換ポイントが発生する。

・アセンディングトライアングル

アセンディングトライアングルは上記のチャートパターンでわかるようにレジスタンスラインが並行で、サポートラインが切り上ってできる三角形のチャートパターンです。

アセンディングトライアングルは基本的に上方向へブレイクするトレンドです。いつこのレンジ相場からトレンド相場へブレイクするか多数のトレーダーが注視しています。

エントリーのタイミングは上位足のトレンド方向を確認し、同じ方向にブレイクしたらそれに乗ってみましょう。

下値に抵抗域があれば更に心強いです。
利確ポイントは直近高値、損切りポイントは直近安値に設定してみましょう。

・ディセンディングトライアングル

ディセンディングトライアングルはレジスタンスラインが切り下げ、
サポートラインが並行な三角形のチャートパターンです。

ディセンディングトライアングルは基本的に下にブレイクしやすくなっています。

エントリーのタイミングは上位足のトレンド方向を確認し、同じ方向にブレイクしたらそれに順張りしてみましょう。

上値に抵抗域があれば更に心強いです。
利確ポイントは直近安値、損切りポイントは直近高値に設定してみましょう。

・チャートパターンの上手な使い方

タイミングよくエントリーできるようチャートパターンが完成する前に見つけられるようになりましよう。

全てチャートパターンが出来上がってからでは遅いので完成する前に見つけましょう。

チャートパターンは４時間足より日足と長い時間足でのチャートパターンの方が信用度は高いです。

まず長い時間足からラインを引いてチャートパターンを作成、それからもう一つ短い時間足でラインを引いてチャートパターンを作成し両方のチャートパターンを比較してみてください。

両方のチャートパターンが類似しているときが信用度が高いパターンです。

これにオシレーター系インディケーターを併用するとさらに精度が上がります。

今回は、FX初心者でもわかりやすいチャートパターンをざっくりと解説してみました。