「レバレッジ取引ってなに?」

「レバレッジ取引って簡単に稼げるんでしょ?」

という方向けに、FX取引初心者が必ず知っておくべきレバレッジ取引の基本的知識について解説します。

レバレッジの仕組みやメリット・デメリットをこの記事を参考に、十分理解してからレバレッジを大きくかけた取引に挑戦してください。

この記事を見ることで、レバレッジ取引の基本的知識を身につけることができます。

レバレッジとは?

レバレッジは口座に入金した金額以上の取引を行って、大きな金額を稼ぐことができる仕組みで、FXだけでなく株式や先物などあらゆる市場でレバレッジ取引が行われています。

レバレッジを簡単に説明すると、「てこの原理」のことで、少ない金額で大きな金額を動かす=取引することです。

例えばレバレッジ1倍の通常の状態を例にすると、米ドル/円が1ドル100円の時に1単位=1万ドル分取引しようとすると100万円が必要になります。

そしてドル円の価格が1円動くと、1万円の利益または損失になるということです。

レバレッジ1倍の場合は、このようにシンプルな取引になるので、分かりやすいでしょう。

次にこの取引をレバレッジ10倍で行った場合は、取引するために必要な金額は100万円ではなく、10万円になります。

この場合でも同じように、ドル円の価格が1円動くと、1万円の利益または損失です。

つまり、レバレッジを高くすればするほど、より少ない金額で大きな取引を行うことができるので、資金の少ない方でも大きく稼げる可能性がある取引方法です。

レバレッジのメリット

レバレッジ取引のメリットは以下の通りです。

・少ない資金で効率的に稼げる

・金利差で利益を得ることができる

少ない資金で効率的に稼げる

FXの魅力はレバレッジ取引にあるといっていいほど、効率的に稼ぐにはもってこいの方法で、資金が少ないFX初心者の方でも大きな金額で取引して、稼ぐことができます。

取引経験の少ない段階では、レバレッジを低く抑えて取引することがおすすめですが、期待値の大きい局面や、経験を積んで勝率が高くなってきた段階でレバレッジを高くすれば、リスクを抑えて稼ぐことができるでしょう。

金利差で利益を得ることができる

FX取引では価格の変動で稼ぐ方法が一般的ですが、通貨の金利差を活用して、スワップポイントといって金利差調整分を目的に稼ぐことも可能です。

豊富な資金があればレバレッジをかけて高金利通貨を取引しても、ロスカットされることなく耐えることができます。

リスクのある方法ですが、追加入金資金も豊富にある方にとっては十分稼げる方法です。

レバレッジのデメリット

FXの知識がある方ならすでにお気づきかもしれませんが、レバレッジ取引は諸刃の剣で、短期間で大きく稼げるメリットだけでなく、大きなデメリットもあるので、注意が必要です。

レバレッジ取引のデメリットは以下の2つです。

・損失額が大きくなる

・ロスカットされやすい

損失額が大きくなる

解説した通り、レバレッジ取引を行えば、少ない金額で大きな金額での取引を行うことができるので、相場が予想と違う値動きをした場合は、短期間で大きな損失をしてしまう危険があります。

当然レバレッジを大きくかければかけるほど、利益も損失も大きくなるので、FX取引初心者の方は、あまり大きくレバレッジをかけないことをおすすめします。

早く稼ぎたい気持ちは分かりますが、少ない証拠金で大きなレバレッジをかけて取引してしまうと、一回の失敗で資金がゼロになってしまう可能性も十分あります。

ロスカットされやすい

FXには入金した金額以上に損失を発生させないために、ロスカットという強制決済の基準が設けられています。

レバレッジをかけすぎない通常の取引であれば、ロスカットが行われるロスカットラインまで余裕があり、自ら損切りして口座の資金を守ることが可能です。

しかし、レバレッジをかけすぎるとロスカットラインがポジションを持ったポイントに近くなってしまい、少し逆行しただけで損切りする間もなくロスカットが実行されてしまう可能性があります。

ロスカットであれば口座の資金がゼロになるだけで、負債を追うことはありませんが、相場が急変したタイミングでは、ロスカットが正常に行われずに、ロスカットラインを大きく下回った価格で決済されてしまう危険もあります。

この場合は、追証といってFX口座に追加証拠金を入金しなければならなくなり、実質借金を背負うことになってしまうので、高いレバレッジ取引にはやはり要注意です。

レバレッジのよくある質問

レバレッジ取引に関係するよくある質問をいくつか紹介します。

・FXの証拠金ってなに?

・レバレッジは何倍までかけることができる?

・FXはレバレッジ25倍でしか取引できませんか?

・証拠金が少なくても取引できるFX会社はある?

FXの証拠金ってなに?

FXの証拠金は、取引を維持するために口座に入金しておく必要のある金額で、証拠金の大きさは、レバレッジ倍率や通貨ペア、取引Lot数などによって異なります。

概ね取引額の4%ほどが必要証拠金に設定されている場合が多いです。

つまり、レバレッジを高くして取引した場合は、必要な証拠金の額も大きくなります。

損失を発生した場合は、証拠金の額も減っていき、必要証拠金を下回ると追加証拠金の入金が求められます。

このロスカットラインはFX会社によって異なるので、確認してください。

レバレッジは何倍までかけることができる?

日本国内のFX会社の場合は最大レバレッジが25倍と決まっています。海外口座ではレバレッジ100倍や3000倍など、非常に大きなレバレッジをかけることができます。

大きくレバレッジをかけることができるので、海外口座を開設する方も多いですが、初心者の方はリスクが大きすぎることや、トラブルが発生する可能性があるので、おすすめできません。

FXはレバレッジ25倍でしか取引できませんか?

解説した通り、国内のFX会社では最大レバレッジが25倍までと決まっていますが、必ず25倍で取引しなければいけない訳ではありません。

入金した証拠金とポジションの大きさによってレバレッジ倍率は変えることができます。

例えばレバレッジ2倍で取引したい場合は、ポジションを小さくして2倍になるように調節します。

証拠金が少なくても取引できるFX会社はある?

証拠金なしで利用できるFX会社はありませんが、証拠金が少なくても取引できるところはあります。

証拠金は解説した通り、レバレッジ倍率や通貨ペア、取引Lot数によって変わってくるので、取引最小単位の小さいFX会社を利用すれば、必要な証拠金が少なくてすみます。

例えば1通貨単位から取引できるSBI FXトレードでは100円程度の証拠金から取引が可能です。

まとめ

今回はFX取引初心者の方が必ず知っておくべき、レバレッジについて解説しました。

レバレッジ取引は短期間で大きく稼げる可能性がある一方で、資産をすぐに失ってしまうリスクもあります。

上手に活用すれば早く資金を増やせることは間違いないので、取引数量やロスカットラインに注意して、適切なレバレッジ取引を行ってみてください。