指値・逆指値注文
指値・逆指値注文の注文
注文方法は大きく分けて、
1. 成行注文(Market Order)
2. 指値注文(Limit)
3. 逆指値注文(Stop)
の三種類があり、それぞれに「買い(Buy)」と「売り(Sell)」があります。
プラットフォームによって指値(Limit)と表記されています。
指値と逆指値が使いこなせるようになると、仕事中や出掛けているとき、寝ているときなども市場に参加することができ、チャンスを逃さないトレードができます。
本章では売りの注文まで入れると文章量も倍になり、ややこしくなるため、全て「買い」の注文で統一して説明します。
※買い・売りのことをBuy・Sellといいますが、買いポジションを持つことを「ロング」、売りポジションを持つことを「ショート」と呼びます。
成行注文はわかりやすく、現在レートでの注文となります。指標発表や、相場が動いている時など、スピーディに取引を行いたい場合に、有効な注文方法です。
指値注文は、現在レートよりも下落してきたら買う注文です。例えば、現在レートが100円だった場合、100円以下で買いたいときに行う注文方法です。もし、98円に買い注文を出した場合、98円まで下落すればエントリーされます。
逆指値は、逆というだけあって指値注文の逆の注文で、現在レートよりも上昇してきたら買う注文です。例えば、現在レートが100円だった場合、102円に買い注文を出しと、102円まで上昇した時にエントリーされます。
下がったら買いたい場合に出す注文が「指値」
上がったら買いたい場合に出す注文が「逆指値」
ということです。
次は図で説明していきます。
青い線は、現在レートよりも高いところにあるため、逆指値注文となります。
このまま上がって、青い線まで上昇すれば、買いエントリーがなされます。
逆に、赤い線は、現在レートよりも低いところにあるため、指値注文となります。
このまま下がって赤い線まで下落すれば、買いエントリーがされます。
どういう時に使ったらいいの?
ここまで指値と逆指値を説明してきましたが、
下がった時に買いたい場合は、指値注文
上がったら買いたい場合は、逆指値注文
を使うということはわかったと思います。
しかし、どういったときにこれらを使い分けるのか、ということが気になりますよね。
では、具体的な注文パターンを図で説明していきます!
チャートをなぞっている黄色い線に注目してほしいのですが、これは典型的なトリプルボトムと呼ばれ、今後上昇を見込めるチャートパターンです。
特徴は、紫丸で囲っているところが頂点となっている下向きの山が3つでき、真ん中の山が最も低くなっているものを指します。
あと、このトリプルボトムが成立する条件として、赤丸で囲っている山の谷部分をネックラインと呼びます。多少右のほうが低いですが、おおよそこのゾーンをネックラインと考えて差し支えありません。
そして、このネックラインを超えるとトリプルボトムが完成し、上昇の可能性が高いと判断されることが多いです。
このトリプルボトムが完成していないとしても、下向きに3つの山が出現したことを確認したあたりで上がるのではないか、と一つのシナリオを考えることができます。
では、一番右の紫丸が出現した時点で上昇を考え、ネックラインの上にある青線まで来たら買い注文を出したい場合は、逆指値注文になるということです。
ここではトリプルボトムというチャートパターンで「上がったら買う」という注文である逆指値注文を例に挙げましたが、「下がったら買う」注文である指値注文を使うチャートパターンやトレード手法、タイミングもたくさんあります。
今後学習を進めていく上で逆指値がいいのか、指値がいいのかを考えていくと使いこなせると思います。
エントリーとエグジット
今回は買い(Buy)でのエントリーしかお話していませんが、エグジットである利益確定と損切りも指値と逆指値で行われています。
買いの利益確定は売り(Sell)注文となります。つまり、買い注文を利益確定したい場合は、上がってきたら売りという注文なので、指値注文となり、指値売りということになります。
損切りは下がってきたら売り、ということなので、逆指値注文となり、逆指値売り注文となります。
この学習記事では、買い注文の話しかしていませんが、売り注文の場合であっても買い注文を覚えてしまえば、売り注文はその逆だと考えれば良いので覚えやすいと思います。
※FX業者や取引プラットフォームによって注文方法は異なります。