寝ている間もトレードできる注文方法!3種類を使いこなそう

こんにちは!投資はじめてガイド編集部です!
これまで移動平均線やチャートパターンなど、FX初心者にも使いやすい手法をいくつも学んできました。

しかしチャンスは学校や仕事の間、寝ている時にも来るかもしれません。

むしろ普段の生活では、自由にチャートを見られる時間のほうが短いですよね。

「起きていたらエントリーできたチャンスを逃してしまう」というのは、よくあることです。

そんなときに役立つのが、「どこでエントリーするか」「どこで決済するか」を事前に予約できる3種類の注文方法です。

今回解説する注文方法を使えば、寝ている間にもトレードができるので、チャンスを逃さず掴めますよ!

3種類の注文方法

注文方法について学ぶ前に、FXでは取引を始める「新規注文」と、取引を終わらせる「決済注文」の2つの注文で1取引ということを覚えておきましょう。

他にもFXにおける注文の名称として、「指値注文」「逆指値注文」の2種類があります。

指値注文:現在の価格よりも有利な価格(買いならより安い価格、売りならより高い価格)を指定する注文。

決済注文としては、利益確定に使用。

逆指値注文:現在の価格よりも不利な価格(買いならより高い価格、売りならより安い価格)を指定する注文。

決済注文としては、損切りに使用。

3種類の注文方法では、新規注文と決済注文を同時に発注したり、利益確定の指値注文と損切りの逆指値注文を同時に発注したりすることもできます。

詳しく説明していきますね。

OCO注文:FX初心者の決済注文としてオススメ 

OCOとは「One Cancels the Other」の略です。

キャンセルという単語からも分かるとおり、OCO注文では同時に発注した2つの注文のうち、片方の注文が約定したら、もう一方の注文は取り消されます。

つまり、損切りされれば利益確定の注文はキャンセルされて、逆に利益が確定すれば損切りの注文はキャンセルされるということ。

そんなの当たり前といえば当たり前ですよね。

OCO注文は新規注文にも使えるものの、まずは決済注文として使うのをオススメします。

利益確定と損切りのポイントを予約しておくことで、FX初心者でもシナリオどおりのトレードができるからです。

FX初心者のうちは、シナリオや決済のルールをつい破ってしまうもの。

無理に利益を伸ばそうとした結果損失を出してしまったり、いつまでも損切りできず含み損が拡大していったり……。

こういった事態を避けるためにも、エントリー直後にOCO注文で決済注文を入れてしまいましょう。

例えば、1ドル100円で買った場合、

  • 「100円から上昇して101円になったら利益を確定させる」という利益確定の決済注文(売りの指値注文)
  • 「100円から下降して99円になったら損失を確定させる」という損切りの決済注文(売りの逆指値注文)

の2つの注文をすぐに入れてしまうのです。

もちろんFXに慣れてきたら、相場状況に応じて利益を伸ばしてみてもいいでしょう。

それでも最初のうちは、「自分の決めたルールを守ること」が大切ですよ。

IFD注文:エントリーと利益確定または損切りを自動化できる

IFD注文は、新規注文と決済注文をセットにして出す注文方法です。

IFDは「IF Done」の略で、IFD注文は「イフダン注文」と読みます。

イフという単語から分かるとおり、IFD注文では「もし」新規注文が成立したら、そのとき初めて決済注文も有効になります。

現在のレートを1ドル100円とすると、IFD注文では、

  • 「99円まで下げてお買い得になったら買う」という新規注文(買いの指値注文)
  • 「99円から上昇して101円になったら利益を確定させる」という利益確定の決済注文(売りの指値注文)

の2つの注文を同時に発注可能です。

利益確定の決済注文の代わりに、

  • 「99円から下降して98円になったら損失を確定させる」という損切りの決済注文(売りの逆指値注文)

を発注することもできます。

IFD注文を使えば、チャートを見られない間にも、自動的にエントリーと決済が行われるのです。

ただしIFD注文では、利益確定か損切りどちらか片方の決済注文しか発注できない点には注意が必要です。

IFO注文:エントリーから利益確定・損切りまですべて自動化できる

どうせならエントリーから利益確定、さらには損切りもすべて同時に発注したいですよね。

そんなときは、IFD注文にOCO注文を組み合わせたIFO注文が役立ちます。

現在のレートを1ドル100円とすると、IFO注文では、

  • 「99円まで下げてお買い得になったら買う」という新規注文(買いの指値注文)
  • 「99円から上昇して101円になったら利益を確定させる」という利益確定の決済注文(売りの指値注文)
  • 「99円から下降して98円になったら損失を確定させる」という損切りの決済注文(売りの逆指値注文)

の3つの注文を同時に発注できます。

実際のチャートで使ってみる

チャートパターンの復習もかねて、実際のチャートでIFO注文を使ってみましょう。

チャートを見たとき、図のような状態だとします。

すでに山が2つできており、図のオレンジラインのように、反転型のチャートパターン・トリプルボトムを作るかもしれません。

トリプルボトムのエントリーポイントは、「ネックライン(直近高値に引いたライン)を上抜けたタイミング」または「ネックラインを抜けた後の戻し」です。

まずはエントリーポイントである赤のラインに、買いの逆指値注文を入れたいですよね。

実際に注文を入れる場合は、IFD注文で発注することになります。

そしてエントリーだけではなく決済もできるよう、利益確定と損切りのポイントもOCO注文で予約しておきましょう。

つまり今回はIFO注文(IFD注文+OCO注文)で、

  • ネックラインを上抜けるポイント(赤のライン)に新規注文(買いの逆指値注文)
  • 目立つ高値付近(青のライン)に利益確定の決済注文(売りの指値注文)
  • 直近安値の少し下(緑のライン)に損切りの決済注文(売りの逆指値注文)

の3つの注文を発注したということですね。

利益確定や損切りの位置は、各自の資金額やルールに応じて調整してくださいね。

その後チャートはこのような形になり、自動的に利益をゲットできました。

「チャートパターンに沿ってその後の動きを予想し、IFO注文を入れる」というのは、仕事や家事で忙しくなかなかチャートを見られない人にオススメのトレード方法です。

3種類の注文方法をうまく使って、チャンスをしっかり掴んでくださいね。

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