こんにちは!投資はじめてガイド編集部です!
前回は、反転型のチャートパターンについて解説しました。
反転型のパターンが出たときには、トレンド転換の可能性を意識して立ち回らなければなりません。
しかし逆に言えば反転型のパターンが出るまでは、それまでのトレンドについていくトレードを狙えばいいのです。
トレンドについていくときに役立つのが、今回解説する継続型のパターンです。
継続型パターン
継続型は、トレンドの途中にあらわれて、一時的な休止状態を形成した後にまたトレンド方向に進んでいくパターンです。
上昇トレンドなら高値の価格を結んだライン(以下、高値ライン)を抜けたときに「買い」、下降トレンドなら安値の価格を結んだライン(以下、安値ライン)を抜けたときに「売り」でエントリーします。
ライン抜けが休止状態の終わり、つまりは元のトレンド方向へ動き出すことを示しているからです。
休止状態の形によって、それぞれのパターンには名前がつけられています。
代表的なパターンを、エントリーポイントとともに見ていきましょう。
図の赤丸部分が、エントリーポイントです。
三角保合い(ペナント)
名称 | 成立条件 |
三角保合い(ペナント) | 高値の切下げと安値の切上げで、トレンドの途中に三角形を形成した場合 |
トレンドの途中で生じた高値切下げ・安値切上げの形が、三角保合いです。
高値ラインと安値ラインが三角形のペナント旗のような形を作ることから、三角保合いまたはペナントと呼ばれます。
ウェッジ(くさび)
名称 | 成立条件 |
ウェッジ(くさび) | 高値と安値どちらも切り上げて、もしくは切り下げて、トレンドの途中に三角形を形成した場合 |
高値と安値どちらも切上げ、もしくは切下げているものをウェッジ(くさび)といいます。
このパターンも、高値ラインと安値ラインが形成する三角形から、ウェッジ(くさび)と命名されました。
三角保合いとの違いは、高値と安値の切上げ・切下げ方です。
三角保ち合いでは高値は切り下げて、安値は切り上げています。
一方、高値と安値どちらも切り上げているか、または切り下げているのがウェッジです。
フラッグ
名称 | 成立条件 |
フラッグ | 高値ラインと安値ラインが平行で、トレンドの途中に四角形を形成した場合 |
高値ラインと安値ラインが平行になるものをフラッグといいます。
ラインで囲んだ部分が旗のような形に見えることから、この名前がつきました。
名称 | 成立条件 |
レクタングルボックス | 高値ラインと安値ラインが水平で、トレンドの途中に四角形を形成した場合※フラッグが上向きや下向きではなく、真横に出た場合 |
フラッグが上向きや下向きではなく、真横に出たものはレクタングルやボックスとも呼ばれます。
実際のチャートで見てみよう
それでは実際の相場で、継続型のパターンを探してみましょう。
まずは、上昇トレンドの例です。
フラッグや三角保合い(ペナント)を形成しながら、上昇トレンドが続いていますね。
高値ラインを抜けた赤矢印部分が、エントリーポイントです。
これは、下降トレンドの例です。
ウェッジ(くさび)と三角保合い(ペナント)を挟みながら、下降トレンドが継続しています。
安値ラインを抜けた赤矢印部分でエントリーします。
反転型と同様、継続型でもエントリーポイントは守らなければなりません。
継続型に似た形が出ても、ラインを抜けるまではトレンドが継続しない可能性もあるからです。
例えばこの相場では、下降トレンドから横ばいになり、レクタングルを形成し始めました。
そのためこのまま下げていくかと思いきや、一旦上昇しています。
レクタングルの安値ラインを抜ける前に売ってしまうと、手痛い損失になりそうです。
一方エントリーポイントさえ守れば、継続型のパターンは簡単かつ有効です。
高値ラインと安値ラインを引いた後は、ライン抜けを待つだけ。
エントリーポイントが分かりやすいので、初心者におすすめの手法です。
反転型と継続型のパターン両方をしっかり学べば、対応できる相場の幅が広がり、利益ゲットのチャンスも増えるでしょう。
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