どんなニュースが為替相場に影響を与えるの?

それはずばり、政治や経済のニュースによって決まります。それでは、どんなニュースが為替相場に大きな影響を及ぼすのでしょうか。

各国の政策金利

政策金利は各国の中央銀行が、一般の銀行に貸し付ける際の金利です。
中央銀行の金融政策によって決定され、通常景気の良い場合は高く設定され、景気が悪いときは低く設定されます。

政策金利は、中央銀行によって定期的に見直され、日本、米国、欧州では年8回見直されています。
政策金利は経済に大きな影響を与えるため、為替市場でも非常に大きなインパクトとなります。

そのため、政策金利の発表前後は慎重に取引するようにしましょう。

雇用統計

雇用統計とは、米国の労働省が、米国内の雇用情報を調査した結果を発表する経済指標です。


為替市場において雇用統計も政策金利に並ぶ大イベントですので、発表前の取引は慎重にするようにしましょう。

雇用統計の発表は、毎月の第1金曜日と覚えて差し支えありませんが、正確には前月12日から3週間後の金曜日となります。

株式指数

株式指数とは、「取引所全体や特定の銘柄群の株価の動きを表すもの」です。※SMBC日興証券引用

日本で代表的なものは、日経平均株価やTOPIXがあります。
日経平均株価は東京証券取引所に上場している銘柄のうち、特定の225銘柄の平均値を表しています。
株式市場と為替市場は非常に密接な関係にあり、為替変動による株式市場への影響もあれば、株式市場から為替市場への影響があります。

時代によっては株式指数と為替相場が相関することもあります。
例えば、ドル円が上がると日経平均も上がるといった傾向もありますが、必ずしもそうなるわけではありません。
金融市場は非常に複雑に絡み合っており、為替変動の原因を明確にすることはできないのです。

地政学的リスク

地政学的リスクは為替を動かす大きな要素となります。地政学的リスクとは、紛争や戦争、テロなど、特定地位による軍事・政治的緊張のことを指します。


有事が起こるとドルが買われる時代があったり、円が買われる時代もあります。
有事の際にどの通貨が買われるか、というのはそのときの世界情勢や金融市場環境により変わります。

いずれにせよ地政学的リスクが高まると、為替相場は急変動する可能性が高いといえます。
地政学的リスクというのは、経済指標とは異なり、いつリスクが発生するか全く予想ができません。
そのため、FXをする際には油断するべきではありませんし、自分にあったリスク管理が必要になります。

要人発言

要人とは、各国首脳であったり、中央銀行総裁など、為替市場に大きな影響を与える立場にいる人物を指します。

要人発言は文章で発表されるわけではなく、リアルタイムで発言されるため、文言や口調により市場に与える印象が大きく変わります。

例えばアメリカの大統領トランプ氏のツイッターなんかが有名ですよね。

また、大統領の演説などは経済指標などと異なり、数値で測ることはできないため、どのように為替市場に反映されるかを予測するのは、指標発表以上に困難となります。

まとめ

為替市場を含めた金融市場は、経済環境はもちろんのこと、企業活動や政治など、あらゆる事象が複雑に絡み合っています。

そのため、米国が経常赤字だからドル売り、日経平均が下がってるから円買い、米国要人のは発言がポジティブだからドル買い、といったような単純に判断できるものではありません。
時代によりそういった傾向がある場合もありますが、経済環境は常に変化していくのは事実です。

今後どういった相場になっても柔軟に対応し、生き残っていけるトレーダーを目指しましょう。

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