目次
通貨ペアとは?
通貨ペアは、2つの通貨の組み合わせを言います。
ドルと円のペアを一般的に「ドル円」と表します。
また、通貨コードと呼ばれる3文字のアルファベットで表すこともあり
ドルはUSD、円はJPYとなっています。
USDJPY=ドル円と表すことができるので、会話や文章で表現する際など、状況によって使い分けていきます。
FXでは売りから入ることもできる◯
実社会で物を買ったり売ったりする際、一番最初に行うのは「買う」という行動だと思います。
それが例え投資だったとしても、
・株を買う
・不動産を買う
・債権を買う
といったように、買いから入りますよね?
しかし、FXでは始めに「売り」から入ることができます。
なぜ、売りから入ることができるのか、株で言う空売りとはどう違うのかを説明していきます。
売りから入ることができると聞くと、先物取引のような「空売り」を想像するかもしれませんが、厳密に言うとFXの場合は空売りとは違います。
FXの「買い」や「売り」というのは、「証拠金を担保に売ることができる」ということです。
自分の口座に円を入金していたからといって、円でドルやユーロを買っているわけではありません。
自分の入金した資金を担保に取引を行っていくということです。
FXは売りから入ることができるから、通貨が上がっても下がっても利益のチャンスがあるにゃ!
「米ドル/円を買う」=米ドルを買い、円を売る
外貨預金などの場合は、自分の持っている円を使って米ドルやユーロなどの別の通貨を買うということになるので、買う通貨の名前のみが記載されています。
ところが、FXの場合所持していない通貨を売るということが可能なので、必ず買う2つの通貨の表記がなされているのです。
FXでは、米ドルを買うという行為は米ドルを買い/円を売る(決済する)ということになるのです。
少しイメージのしにくいことだと思いますが、私たちが円を支払って米ドルを買うという行為は、その相手からすると米ドルを払って、円を買うということになるのです。
ここまでの説明が分かるとFXでは必ず通貨ペアを選択して売買をするということがすんなり理解してもらえると思います。
「米ドル/円」を売るの場合はどうなる?
この場合も考えてみましょう。
この場合も上で説明した法則と同じく米ドルを売って円を買う(決済する)ということになります。
例えば、米ドル/円のレートが下がりそうだと予測した場合、円を買っておいた方が良いということです。
この行為ももちろん、米ドル/円の売りをするという事になります。
いかがでしたでしょうか?
はじめのうちはイメージが湧きにくいですが、
もし分からなくなったときは、今回の説明をもう一度ゆっくり読んでみてください。
何度も読み返していくうちにしっかりと理解ができると思います。
為替相場に合わせて買いと売りを使い分け
2つの通貨のうち、先に記載されている通貨を軸にチャートが表示されています。
ドル円であるなら、先に記載されているのはドルですので、
ドル高(ドルが買われる)になればドル円チャートは上がり、
ドル安(ドルが売られる)になればドル円チャートは下がります。
つまりその逆、
円高になればドル円チャートは下がり、
円安になればドル円チャートは上がるということです。
①ドルが上がった(ドル高・円安)
⇒ 買いから入る
②ドルが下がった(ドル安・円高)
⇒ 売りから入る
こういった仕組みをしっかりと理解することで、「買いから入る」か「売りから入る」かを判断して挫折することなく利益につなげやすくなってくるにゃ!
取引額は「ロット」単位
FXにおいていくらの取引をするかの表し方は「100万円」や「1万ドル」のような表現はしません。
どのように表すかというと「ロット」です。
日本のFX会社では通常1ロット=1万通貨となっています。
最近では、1ロット=1000通貨というところもあります。
ここで出てきた通貨という単位ですが、これは通貨ペアによって売買通貨が変わるためにこのような表現方法をしています。
例えば、
ドル円であれば1万ドルを売るか買うかとなり、
ユーロドルであれば1万ユーロを売るか買うかとなります。
・ドル円であれば「ドル」
・ユーロドルであれば「ユーロ」
・ポンドドルであれば「ポンド」
というように、通貨ペアのシンボルの先に表記されている通貨が軸となり、その軸となる通貨を買ったり売ったりすることになります。
ユーロドルを1ロット買うという場合は、1万ユーロを買ってドルを売っているということになります。
おまけ:通貨強弱
FXの通貨強弱とは、どの通貨が買われているか、どの通貨が売られているのかということです。
「通貨が強い場合は買われている」
「通貨が弱い場合は売られている」
と判断できます。
FXは通貨の交換なので全通貨が上昇することはなく、強い通貨と弱い通貨とのペアであれば価格が大きく変動しトレンドが発生しやすくなります。
組み合わさっている通貨の強弱が同じレベルの場合、値動きが鈍くなりレンジ相場が続きます。