FXにはテクニカル分析ファンダメンタル分析という2種類の分析方法があります。

それぞれの分析方法を詳しくみていきましょう。

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の価格を基に分析する手法です。
一般的には、値動きを視覚的に表したローソク足チャートを使用し、よく現れるチャートの形状や過去の傾向に当てはめて将来の動きを予測します。
今回は主要な分類として次の4つをご紹介します。

トレンド分析(ライン分析)

トレンド分析は、相場における値動きの方向性(トレンド)を把握することで、将来の相場展開を予測していく方法です。
基本的にはトレンドが継続していくという前提のもとに、トレンドに乗ってトレードを行います。

チャートパターン分析

チャートパターン分析は、過去の相場の値動きそのもの(チャートの形状)に注目し、過去によく現れているパターンを当てはめ、将来の相場を予測する方法です。
「これまでそうだったから、次も同じようなチャートパターンを描く可能性が高い」と考え、トレードを行っていきます。
基本的にチャートの見た目だけで今後の値動きが予想できるので、初心者にとっても分かりやすい分析手法です。

体系的な相場分析理論

上記の他にも、テクニカル分析には、著名なアナリストやトレーダーが体系的にまとめた相場分析理論もあります。
テクニカル分析の元祖とも言われるダウ理論や、世界大恐慌を予測した伝説的トレーダー、ウィリアム.D.ギャンの手法をまとめたギャン理論などが有名です。
こういった相場分析理論を学ぶことは、相場の本質を理解する上で非常に有用です。
興味のある方はぜひ、ぜひいろんな理論をチェックしてみてください。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズとは、「経済の基礎的諸条件」と訳される言葉で、分析対象に関連する基礎情報のことを指します。

ファンダメンタルズ分析では、この関連する基礎情報に基づいて分析対象のあるべき価値を把握していきます。
その上で、分析対象の価格はいずれはあるべき価値になるという前提に立って、現在価格とあるべき価値のズレから、今後の相場の方向性を予測していくのが基本です。

また、市場参加者が持つ「こうなるだろう」という期待や注目を集めている市場テーマなどによっても、相場は動かされていきます。
ファンダメンタルズ分析では、こういった市場の期待や話題性などの情報を集めて分析を行うことも大切です。

さまざまな情報を収集してあるべき価値を算出するには、幅広い情報力と深い専門知識が必要となり、決して簡単なことではありません。
しかし、もしあるべき価値を正確に把握できれば、長期的な相場の方向性を高い精度で予測できると考えられます。

分析対象別の分析方法

ファンダメンタルズ分析はあるべき価値を算出していきますが、分析対象によって関連する基礎情報や分析方法は異なります。

ここでは、FXのファンダメンタルズ分析のイメージを簡単に紹介していきます。

FXにおけるファンダメンタルズ分析

ここでは、経済の状況を把握するために意識しておく主要な指標をいくつか挙げておきます。

主要な経済指標
雇用統計
国内総生産(GDP)
消費者物価指数(CPI)
貿易収支
小売売上高
住宅着工件数

上記以外にもさまざまな経済指標が定期的に公表されており、これらの値をチェックすることがファンダメンタルズ分析においては欠かせません。

これらの値をチェックしながら、経済状況が上向けばその国の通貨は強くなると考えていくのが基本です。

その上で、景気は過熱したり冷え込んだりを繰り返していくため、これを安定的に拡大させるようにするために行われる政策にも注意が必要です。

中央銀行が行う金融政策

政府が行う財政政策

ここでは、通貨の価値に直接影響を与える中央銀行による金融政策について、簡単に見ておきましょう。

中央銀行は、例えば景気が冷え込んでいる状況(物価は下落)においては、利下げなどの金融を緩和する政策を行って景気を活性化させようとします。

利下げを行えば、その通貨を持つことで得られる利子が減るため、通貨としての価値は下がっていきます。そのため、為替相場も大きな影響を受けることになります。
このように、中央銀行の金融政策によって通貨の価値が決まり、為替のあるべき値も決まるのです。

なお、中央銀行は先に紹介した経済指標を見ながら、金融政策を決めていきます。
中央銀行の動向を探るという意味でも、経済指標は非常に重要です。
また、中央銀行の要人が何かを発言するだけで、次の金融政策に対する市場の思惑が交錯して相場が動くこともよくあります。

為替相場のファンダメンタルズ分析においては、こういった形で通貨の価値を左右するニュースを確認しながら、それが相場のどちら方向にどの程度の影響を与えるのか、といったことを見極めていくのが中心となります。

ファンダメンタルズ分析のメリット・デメリット

メリット

長期的な方向性を高い精度で把握できる

ファンダメンタルズ分析では、分析対象のあるべき価値を把握することができます。

分析が正確であることが前提ですが、あるべき価値と乖離した価格になっている分析対象があれば、いずれは適正価格に戻るのは当然と言えるでしょう。

もちろん短期的に逆行する可能性はありますが、長期的に見てどういう方向性で相場が動くかの予測は、高い精度が期待できます。

大きなトレンドの理由を理解できる

相場において大きなトレンドが発生する際には、分析対象の価値が変わる事象が発生している可能性があります。
ファンダメンタルズ分析を行っている場合、この価値変動の要因となる事象を把握すれば、そのトレンドを予測できます。
これによって、事象の発生とともにいち早くトレンドに乗れることがあります。

◎重要イベントの発生タイミングが分かることがある

ファンダメンタルズ分析では、正しい情報を素早く仕入れることが非常に重要です。
そのため、必然的に関連する情報がいつ発表されるか、どういうスケジュールでイベントが発生する可能性があるか、といったことに敏感になっていきます。
つまり、相場の起点になりうるようなイベントのタイミングを、あらかじめ認識できるケースもあるのです。

デメリット

機関投資家と個人投資家の情報格差が大きい

ファンダメンタルズ分析では、関連する基礎情報に基づいて深い分析を行うことになります。
この点、機関投資家の場合、そういった情報を素早く入手できるような体制ができており、かつ、専門知識を持った担当者が深い分析を行えるようになっています。
こういったことは個人投資家が実践するのは困難なため、情報力と分析力において、個人投資家は不利というのが現実と言わざるを得ないでしょう。

短期的な変動への対応が難しい

ファンダメンタルズ分析を正確に行えば、長期的な目標価格については高い精度で予測することが可能です。
ただし、相場はその目標価格に向かって一方通行で推移するわけではなく、その時々の市場の需給によって上下動を繰り返しながら推移していきます。

この点、テクニカル分析であれば、分析する時間足を変えることで短期的な上下動にも対応することができます。

しかし、ファンダメンタルズ分析には、テクニカル分析のように時間軸を変えた分析ができないため、短期的な変動に対応するのが難しいです。
市場参加者の心理状況によっては相場が行き過ぎることも多く、時には目標価格と逆方向に極端に振れてしまうこともあります。

ファンダメンタルズ分析で仮に正しい目標価格を予測できたとしても、こういった相場の短期的な変動に巻き込まれてトレードに負ける可能性があることは、頭に入れておいた方がいいでしょう。

適正価格に到達する前に状況が変わる可能性がある

ファンダメンタルズ分析では、長期的に到達するであろう適正価格に基づいた予測を行います。

しかし、分析が正確であったとしても、価格が適正値に修正されるまでに時間がかかることがあるため、その間にそもそもの前提条件(関連する基礎情報)が変わる可能性があります。

この場合、前提条件が変われば適正価格も変わるため、結果的には最初の予測は正しくなかったことになります。

ファンダメンタルズ分析を使う際にはこういった可能性も考慮して、状況が変わったときには素早く対応する必要があるでしょう。

このようにファンダメンタルズ分析は考慮すべき事項がたくさんあります。
FX初心者の方がファンダメンタルズ分析で取引を行うのは難しいため、まずはテクニカル分析から始めてみることをおすすめします。

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