相場の決まり方って?
これって円安?円高?
1ドル=100円から1ドル=90円になりました。 どちらが円高でどちらが円安なのでしょうか。
ハンバーガーを例に考えていきましょう。
為替変動で変わるハンバーガーの価値
あなたの全財産は100円です。
そしてこれからアメリカに渡り、空港で1ドルのハンバーガーを購入します。
①1ドル=100円の場合

あなたは100円を払い、ハンバーガーを食べることができます。残りの財産は0円です。
②1ドル=90円の場合

あなたは90円を払いハンバーガーを食べることができます。 残りの財産は10円です。
同じ100円なのにハンバーガーを購入後、100円では一文無し、90円では手元に10円残りました。
少ない円で同じハンバーガーを買うことができました。 答えは・・・そう 「円高」です。「円の価値が上がった」ので円高となります。
では、仮にその日1ドル120円にだったらどうでしょう。
③1ドル=120円の場合

あなたの残金は100円で、ハンバーガーは同じ1ドル。
120円払わないとハンバーガーは買えないので、今日はあなたはハンバーガーを購入できませんでした。
つまり、「円の価値が下がった」ので円安となります。
ここでは、円の価値が下がったから円安、円の価値が上がったから円高、という説明をしていますが、円の価値は変わらず、ドルの価値が上がったから円安、ドルの価値が下がったから円高、ということもあります。
まとめると、「円高・円安」とは、
円高とは「円」が「ドル」より「買われる、もしくはドルが売られる」こと
円安とは「円」が「ドル」より「売られる、もしくは買われない」こと

※ここではドルと円の関係で説明していますが、ユーロと円、ユーロとドルなど、他の通貨でも同じことがいえます。
相場について
変動相場制においては、為替相場は、誰かが勝手に決めるわけではなく、市場の需要と供給のバランスによって決まります。

つまりその通貨を買いたい人と売りたい人のバランスです。 これは、物やサービスの価格が決まるのと同じ原理です。
「円が欲しい!」という方が多くいれば円高になりますし、 「円はいらない!」という方が多くいれば円安になります。
ニュースで報じられる「1ドル=○○円××銭」といったものは、個人投資家や銀行などによるあらゆる為替取引の結果です。
かつて個人では銀行間取引に参加できませんでした。
しかし、今ではFX会社などに口座を開くことで個人でも為替の取引ができるようになったのです!